

第36回教育研究大会・教員研修会
大会長 金尾 顕郎
森ノ宮医療大学 大学院
保健医療学研究科 教授
皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素より格別のご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、全国リハビリテーション学校協会第36回教育研究大会・教員研修会を2023年8月25日(金)、26日(土)に、メインテーマを「リハビリテーション関連職種教育のパラダイムシフト」として、大阪市の森ノ宮医療大学にて、現地での対面とリアルタイム配信によるハイブリッド方式にて開催させていただくこととなりました。
近年、ICTの発達やリモートワークの推進、またダイバーシティやインクルージョンなど、社会は新たな潮流に入ってきているように思われます。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の教育現場においても、これまでの対面授業からオンライン授業への移行がみられ、ICTを駆使した授業展開が求められるようになりました。そして新しく、2018年に「理学療法士作業療法士養成施設指定規則」の改正があり、2019年より「理学療法士作業療法士臨床実習指導者講習会」および2021年より「理学療法士作業療法士専任教員養成講習会」が開催されるなど、社会が求める質の高い療法士を育成し、国民の医療・福祉の発展に寄与する取り組みも始まりました。また、学校養成施設の教育内容の見直しや臨床実習の充実等による言語聴覚士の育成向上のために、「言語聴覚士学校養成所指定規則」の改正も検討されています。
このように、教育業界では新しい取り組みが実践され、急速な変化が求められています。それらは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の将来像やリハビリテーション医療における多職種連携にも大きくかかわることが予想され、我が国の療法士教育の大きな課題ともなっております。しかしその中には、「変化してはならない」重要な要素も含まれています。皆様とともに試行錯誤しながら過去と現在を見据え、明日の教育に繋げることができればと考えております。
第36回教育研究大会・教員研修会の場が、「リハビリテーション関連職種教育のパラダイムシフト」をテーマとして、社会変化に対応した教育の在り方や将来構想について、シンポジウムや講演等を通じ、いろいろな課題について討議する場になれば幸いです。
本大会・研修会では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況を鑑み、上記のとおりハイブリッドでの開催とさせていただきました。現地会場では万全の感染症対策を施し、また現地での参加が出来ない方とも、より議論を深められるよう、ニューノーマルな開催へ向けた準備を進めております。実行委員会一同、現地大阪または Web 上でお会いできることを楽しみにしております。
謹白